獣医療
今年は当院の特徴的な事柄をいろいろと書いているんですが、その中でもおそらくこれ以上独特なことはなさそうな「アロペシアX」について。アロペシアX、脱毛X、ポメラニアン脱毛症、古くは偽クッシングなどとも呼ばれていた、ポメラニアンに多く見られる脱毛…
前回の記事で、「膿皮症」という細菌性の皮膚病に触れました。この膿皮症という病気、犬ではかなりの「よくある皮膚病」なんですが、きちんと見立てて方針を決め要領よく治療しないと治癒が難しい、再発が多い皮膚病でもあります。 膿皮症の原因となる細菌は…
我々が日常的な業務として行っている「ワクチン接種」。なんだか「なんとなく」やっているようにも感じられるかもしれませんが、犬や猫のワクチンに関しては、指針いわゆるガイドラインというものがあります。WSAVA(世界小動物獣医師会)が改訂しているガイ…
毎年のことですが、前月末~今月あたりから犬の皮膚病の患者さんが急増しています。毎年多いのが「膿皮症」「毛包炎」といった、毛の根元が蒸れることで発生しやすくなる細菌性の皮膚病。口まわり、顎下や足先の皮膚炎、特に「掻いたり舐めてしまう部位」の…
今年も日本動物愛護協会様から「イヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアル」を送っていただきました。以前も少し書いたかもですが、7月くらいになるとほとんどのご家庭でエアコンは入っているので、むしろ今から6月あたりが熱中症注意な期間とも言えます。とに…
5月も半ばになり、だいぶ蒸し暑くなってきました。どのご家庭もエアコンが入る時期になるとむしろ蒸し暑さの管理がいくぶん良いのですが、いまから6月くらいのほうが影響が出ます。へばっているようでしたら除湿をしてあげるとワンちゃん猫さんも楽かもしれ…
ついこの間まで寒かったように思うんですが、4月に入って気温も上がってきました。それとともに、季節性の皮膚病、かゆがるワンちゃんがちらほらご来院しだしました。5月に入り梅雨になると、皮膚病や外耳炎を患うワンちゃんが非常に多くなり、その傾向は秋…
やっと寒い時期が終わり、今月は狂犬病予防接種とフィラリア予防、ノミマダニ対策などのご要望の時期です。今回は、当院のフィラリア予防の考え方と、ノミマダニ対策、お薬に関して。ちょっと長いですが、今回でまとめてますので是非最後までお読みください…
私に限ったことではなく、日々の仕事で頻繁に使用する道具…仕事じゃなくても、「使い勝手」が良いものに自然となっていることが多いと思います。今回は、耳の処置をする際の「綿棒」。私は、耳の処置(外耳道洗浄)は日々行う処置だからこそ、非常に気をつけること…
当院は、一般的な診断治療と、当院独特の診断治療とを組み合わせて最善の方法を模索しています。一般的なことについては、当院でなくとも書かれているWebや先生、書籍はたくさんあると思いますので、当院独特の方法を思い浮かぶままつらつらと記してみようと…
今年はやる気が続けばいろいろと書いていこうかなと思っております。開業して16年経過し、ずっと変わらないところと、時間とともに変化してきたところとあります。結果的にですが、これまでずっと変わらないところに当院なりの信念が存在するように思います…
GWも終わり、春から初夏になってきてる感があります。これからジメジメした時期に入ります。ここ2週間ほど、冬場の乾燥した時期には症状は軽かったあるいは無かったワンちゃんの、皮膚病や外耳炎の発生、悪化がわかりやすく出てきています。犬という生き物は…
来月といいますか、来週4月2日より、午後8時から10時30分が受付の、 夜間診療が開始されます。 (当院は、恐縮ですが参加動物病院ではありません。) 以下、その内容を写します。 もしその時間に診療が必要な飼い主さんは、是非熟読して頂き、 受診されるよ…
最近もあったのですが、これまで9年仕事していて、飼い主さんから (他の病院から)「セカンドオピニオンで来ました。」 と申されたり、 (他の病院へ)「セカンドオピニオンをしたい。」 と申されることがありました。 この、「セカンドオピニオン」という…
動物病院の仕事は、我々だけが頑張っても片手落ちで、 飼い主さんとの相互理解と協力体制が絶対的に必要です。 先日、仕事中に、私もスタッフもとても気分が悪くなることがありました。 猫の診察をしていて、その診察は通常通り終わったの ですが、その診察…
7月24日 日本経済新聞 電子版 マダニ感染症、猫から感染 女性死亡 「ネコからヒト」初確認 厚生労働省は24日、野良猫にかまれた50代の女性がマダニが 媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、 10日後に死亡していたと発表した。か…
唐突ですが、私は仕事上、「電話」が苦手です。 昔はそうでもなかったんですが、開院してから、だんだんと、そして 極端に、電話でお話しすることが苦手になってしまいました。 何故自分が苦手意識を持つのか? 飼い主様より、診療のお問い合わせのお電話を…