高知 きたむら動物病院blog

四国高知にて2009年1月に開院いたしました動物病院のブログです。webは→http://kita-ah.com

やっと8月おわり。9月の時間変更予定。

今月は何故か昨年よりも忙しいうえに、8月は子供の夏休み月間ということで…毎年のことですが休みの日も仕事がある時間以外は子供と朝から晩まで過ごすことが多いので、楽しい日々ではありますが、とにかく疲労が取れないまま過ごしています。

この時期は夏場になって皮膚病が発生し、治療しているけどもなかなか治らず…といったご相談、特にワンちゃんが多いです。
こういったご相談の皮膚病は「膿皮症」「皮膚炎」「外耳炎」が圧倒的に多く、またこの時期は悪化要因に湿度が関連する、被毛の根元が蒸れて悪化することが大半です。


(広範囲の症状でかゆみがかなり強い膿皮症。消毒すると早く治るので毛刈りしています。)

診断と治療はすぐに決まるのですが、よくご相談されるのが「防ぐ方法はありませんか?」ということですが…

極端な話、季節性の症状悪化を防ぐには「高温多湿から逃げる」、究極的には梅雨から11月くらいまで北海道なり欧州なりで過ごす、ということを、冗談に聞こえますが本当のこととしてよくお話しします。

避暑は現実的ではないので、最も重要なのは冷房(除湿)なんですが…当たり前のことですね…。
このタイプの皮膚病は11月に入るとやっと発生率が下がってきますが、それまでは本当によく見ます。

もちろん、薬剤耐性菌や甲状腺などのホルモン病などの要因があることも珍しくなく、治りにくい場合は治りにくいなりの治療計画を個別で考えるようにしています。

実感として、やっぱり関東で勤務医していたときよりも、高知で開業してから「高温多湿が悪化要因」の皮膚病が多いな…と本当に思います。

9月は時間変更があります。

9月27日(土)
午前受付 9:00~11:30
午後 休診

よろしくお願い致します。

犬と猫の一般診療・内科・皮膚科・内分泌・理学療法
高知県高知市北川添24-27 088-880-5123
休診日 水曜日 日曜日 祝日
受付時間 
月・火・木・金・土
9:00-12:00 14:30-17:45

休診日のお話。

私が開業以来ずっと続けている、「休診日の仕事の仕方」について。

休診日をどう対応するか、各病院によっていろいろです。

自分が勤務医の時の経験ですと、休診日はスタッフが交代制で一人当番の病院、
休診日は院長がすべて行いスタッフは完全休みの病院、スタッフが多くそもそも休診日がない病院などなど。

高知のような地方では、当院のように獣医が一人だったり2人だったりの病院も多く、休みも取らず働き続けるというのは現実的ではありません。
よって、時間的なメリハリをつけることで心身ともに過労にならないように
管理する必要があります。

当院は、「休診日前日の診察にて、具合が悪く翌日も診察や処置が必要なワンちゃん猫さん」に対しては、休診日に「時間指定で」対応しています。
電話はつながらないようにしています。

開業当初、休診日もできるだけの対応していたのですが、休診日だろうと構わず入ってこられる方、時間指定に来られない方や、連れてこられるかどうか迷うとのことで3、40分おきに電話してこられる方など、端的に言うと「とても身が持たない」ことがいろいろありました。
過去の記事で書きましたが、私は基本的に電話が苦手なこともあります。

現在は、休診日前日の容態を鑑みて、獣医師の判断として必要な方に限り対応するようになりました。

それも、年に何日かはどうしても対応できない日もあります。
そのような時は、いくつかの懇意にしていただいている先生に当院が対応できない日の処置などをお願いすることもあります。
こいうった際にも横のつながりのありがたみも感じます。

できる範囲でできることをできるだけさせていただいているつもりですが、ひとり獣医ゆえにできることには限りがあります。

限りがあることも含め御理解いただいている方ばかりで本当にご協力いただきなんとか仕事させていただいている状況です。

休診日のことに限らず、続けられない内容の仕事は最終的には「当院では対応不可」にせざるを得ないので・・・。

ひとり獣医でほかに獣医がいないのでまあ当たり前なんですが、院長たるものスタッフがいても休診日もちゃんと対応する、と身をもって教えていただいたのは開業前に3年間勤務させていただいた横須賀の病院の院長です。
仮に当院に複数獣医がいたとしても休診日は自分が対応したと思います。

今後も年々体力的には下がっていくことは間違いないので、できるだけ「診療日の仕事をコンスタントにできること」をしっかり死守できるように努めたいものです。

ということで今度の日曜日から連休します。

8月17日(日)定休日
8月18日(月)臨時休診
8月19日(火)臨時休診
8月20日(水)定休日
※8月17日~20日ペットホテルもお休みします。

以上どうぞよろしくお願いいたします。

高知 きたむら動物病院
犬と猫の一般診療・内科・皮膚科・内分泌・理学療法
高知県高知市北川添24-27 088-880-5123
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受付時間 
月・火・木・金・土
9:00-12:00 14:30-17:45

7月おわり。つらつらと雑記。

梅雨が早めに明けたと思いきや微妙に蒸し暑さが復活して続いてるようで、7月末になっても梅雨時のような皮膚病や外耳炎のワンちゃんなどが多く来られています。

また、ここ最近、思い出深いワンちゃん猫さんが亡くなられることが多い印象です。

もしかしたら、例年と変わりないのかもしれませんが、持病があり通院されていた馴染みだった子たちが「もう居ないんだな・・・」とふと振り返って思うことが最近多いです。

医療的なこともありますが、その子たちと飼い主さんが、幸せだったのかどうか、そうであったら良いのですが・・・という気持ちにはなります。

2009年に開院して16年半です。
開院当初子犬子猫だった子たちも多くが亡くなり、元気な子はご長寿です。

動物病院の仕事と人間の医療との一番の違いは、一生をトータルで見ることと、亡くなることは確実に切り離せない仕事だということです。

当たり前ですが、人間の医療では子供だった患者さんが自分より先に老いていくことはありません。

また、診療科目によって、亡くなるということにまず触れない科目と、亡くなることを見ることがある科目と分かれるでしょう。

当院の基本的な考え方として「できるだけストレスを発生させない」ことを重視しています。

その動物の一生をトータルで見ていく場合、戦う病気、お付き合いする病気、あえて戦わずに緩和する病気、といった状況判断により個別の治療方針を立てることが肝要です。

さらに、治療で負荷をかけることでその先が明るい場合とそうでない場合、明るければ積極的に取り組むかどうかの検討、明るくない場合は一か八かでやるか、極力ストレス回避の方向で動くか、などをケースバイケースで考えることが仕事のキモかな、とも思います。

皮膚病などは、かゆいことが続くとずっとストレスになるのでうまくコントロールすべきですし、関節炎痛や腰痛など慢性的なものはやはり痛みのストレスが続くのでうまくコントロールするように努めます。

獣医が私一人、あとスタッフが日によって3~5人の状況ですので、できることは限られます。大した手術もできません。
ですが、内科的なことや、理学療法などは当院の規模でもできることが多いので、17年目の現在は日々の仕事の多くがそういった内容です。

それでも、亡くなった子たちとその飼い主さんには、当院は十分なことをしてあげられただろうか、と自問自答することもあります。

飼い主さんは、私から見てもその動物に十分なことをしてあげられていたと思うことばかりなので、何が足りなかったということを考える必要はありませんよ、と話しすることは多いのですが・・・

究極的には、我々の仕事は、飼い主さんがその動物を円満に見送ることができるようにコーディネートできたかどうかが全てだとも思うのですが、そこに関してはおそらく我々も永遠に完全な答えにはたどり着かないでしょう。

それでも、日々コツコツとやっていくしかありません。

臨時休診のお知らせ

7月30日(水)定休日
7月31日(木)臨時休診

8月17日(日)定休日
8月18日(月)臨時休診
8月19日(火)臨時休診
8月20日(水)定休日
※8月17日~20日ペットホテルもお休みします。

犬と猫の一般診療・内科・皮膚科・内分泌・理学療法
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受付時間 
月・火・木・金・土
9:00-12:00 14:30-17:45

七夕でした。臨時休診のお知らせ。




今年も恒例の、待合室にて七夕飾りしました。
今年は晴れましたね。

臨時休診のお知らせ

7月30日(水)定休日
7月31日(木)臨時休診

8月17日(日)定休日
8月18日(月)臨時休診
8月19日(火)臨時休診
8月20日(水)定休日
※8月17日~20日ペットホテルもお休みします。

以上どうぞよろしくお願いいたします。

高知 きたむら動物病院
犬と猫の一般診療・内科・皮膚科・内分泌・理学療法
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月・火・木・金・土
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犬のワクチンと抗体検査のお話


我々が日常的な業務として行っている「ワクチン接種」。
なんだか「なんとなく」やっているようにも感じられるかもしれませんが、犬や猫のワクチンに関しては、指針いわゆるガイドラインというものがあります。

WSAVA(世界小動物獣医師会)が改訂しているガイドラインがあります。
 犬と猫のワクチネーションガイドライン
なかなか長いので我々でも全部読むのは労力がかかりますが・・・

それを踏まえて、ワクチンメーカーが日本の現状に合わせた資料も出ています。
WSAVAワクチンネーションガイドライン改定等による     ⽇本の状況変化と感染症対策の将来 

このガイドラインを大まかに言うと、犬のワクチンは生まれた年はスケジュールに則り確実に接種。高知のようなレプトスピラ発生の可能性がある地域は罹患する可能性がある生活のワンちゃんにはレプトスピラワクチンを毎年接種、それ以外のワクチン(ジステンパー、パルボ、アデノウイルスなど)に関しては生後26か月と52カ月の接種以降は3年に1回の推奨になっています。

改定前より接種スケジュールが煩雑になっており、このガイドラインに完全に則って行うことは現実的には難しいため、当地域の状況に合わせた接種計画にて行っています。

昔からと言いますか、従来の方法である成犬は年1回の追加接種で基本的には問題が生じていないため、基本的にはそれで今も継続しています。また、レプトスピラのような細菌性の疾患のワクチンはウイルス性のものよりも抗体の減少が早いと考えられるためやはり年1回接種しています。

しかしながら、ガイドラインを考慮して接種計画を再考すると、ジステンパー、パルボ、アデノウイルスに関しては接種間隔をあけ、レプトスピラは毎年、となります。
レプトスピラに関しては、感染リスクの高い生活のワンちゃんに接種を推奨しており、生活環境をお聞きした上で選択して頂いております。

ここで、当院の考えが入るのですが・・・





当院は、「ワクチチェック」という犬の抗体検査という院内検査を行っています。
ジステンパー、パルボ、アデノウィルスに関して抗体が十分量あるかどうかがその日にわかります。

何年前からかは忘れましたが、この抗体検査、はじめはワクチン接種により副反応が出る、ワクチン接種に不向きな病気の治療中であるなど、ワクチン接種を回避すべきワンちゃんに、まず抗体検査を行って十分抗体があればそもそもジステンパー、パルボ、アデノウィルスなどの接種は不要ということを証明できるため開始しました。

この検査を当院がしたほうがいいと判断したワンちゃん以外に、抗体検査を希望される方も出てきました。

そうして何年も抗体検査を行っているのですが、多くのワンちゃんはそれらの抗体はたしかに3年は十分あると実感します、が、なかにはそうでもない、抗体が落ちやすいワンちゃんもいるようで、ちょっとそのままガイドラインどおりにはいかないかな、ジステンパー、パルボ、アデノウィルスの接種を3年あけるのであれば、少なくとも抗体検査はしておいたほうが無難、というのが現時点での私の考えです。
これは当院の考え方であり、他の動物病院さんの考え方や方法を否定するものではありません。また、これらの考えは新しい知見が出た場合に変わることもあります。

抗体価が低い場合でも、ウイルスがいざ侵入してきたときに過去の免疫記憶によりスピードは落ちるものの抗体が産生されることは十分考えられますが、抗体価が十分ある「ウイルスへの兵隊がたくさんいて訓練されている状態」であるかどうかは非常に重要であると考えます。


レプトスピラも種類というか「株」があり、ワクチンでカバーできるものとできないものもあったりなど、

そもそもワクチンもその子の免疫の反応に効果は個人差がありますし、完全なものではなくできるだけ感染症を門前払いにしましょう、侵入してきても抗体が抵抗して発症しないようにしましょう、もし発症してもできるだけ軽症で済むようにしましょう、というものです。

その子その子にあった効果的な計画を立てることが最も大切なことだろう、と考えています。


余談ですが、私は自分の子供が生まれる前、風疹のワクチンを2回打ったのですが抗体価が16倍から上がりませんでした。
防御はできる最小限の抗体は作られた?といったところでした・・・・


※猫の院内抗体検査に関しては今のところ行っておりません。
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梅雨、高温多湿、皮膚病、外耳炎の時期。と、また値上げ・・・。

毎年のことですが、前月末~今月あたりから犬の皮膚病の患者さんが急増しています。

毎年多いのが「膿皮症」「毛包炎」といった、毛の根元が蒸れることで発生しやすくなる細菌性の皮膚病。


口まわり、顎下や足先の皮膚炎、特に「掻いたり舐めてしまう部位」の悪化が止まらない症状。



高温多湿により発生率が上がる外耳炎。



これらの症状は飼い主さんが「様子を見て」も何も良いことはなく、治療が早ければ早いほど症状も軽くて済みますし、なにより動物が痒くてストレスを受ける状況からできるだけ早く脱出できるようにしてあげたいものです。

また、「慢性化」してしまっていることも多々ありますが、慢性化していてなかなか完治というわけにはいかない症状でも、できるだけ症状が軽い状況で過ごさせてあげることが最善です。

そして、これらの症状は自宅でのケアや環境を整える「コツ」があるため、単に病名と治療をするだけではなく、どういった過ごし方が最適であるか、犬の生活、性質、居る環境や、飼い主さんの可能な範囲などを考慮、折衷してケースバイケースで方針を考える必要があります。

皮膚病に限らず、「うまくお付き合いする病気」は多々ありますが、とにかく今からの時期、冬手前くらいまでは皮膚症状がある子が多いうえに、一頭一頭同じではないので個別で考えて対処するしかありません。

その、個別で最善を考えることが仕事のキモとも考えているので、当院に来られる方は、私はそのような考えであることをご理解いただけると幸いです。


話は変わりますが、7月からまたいくつかの価格が上がります。
メーカー値上げなので我々も否応なく連動しないとならないので心苦しい限りですが・・・

当院でよくお出しするものとしては、
「ビクタス錠」(抗菌剤)
「オーツスポットフォーム」(お手入れフォーム)
「オーツダーマルカーム」(保湿・皮膚保護剤)

院内検査キットの「スナップジアルジア

コストプッシュインフレの時代なので、値上がりに連動して世の中の賃金上昇のサイクルができれば良いのでしょうが、世の中を見る限りなかなかそうもいかなさそうなのでどうやって経済的な采配するか、各御家庭大変な時代です。

当院は2009年の開業以来長らく価格を変えていなかった項目が多かったため、実は数年前から慌てて適正価格とはどのくらいかを考え始めたくらいに、私は経営音痴ではあります・・・。2009年と比較したら現在は1割以上物価上昇してるみたいです・・・。


さて、当面の定休以外の時間変更予定です。

6月23日(月) 午前休診 午後通常診療
7月3日(木)午前休診 午後通常診療
7月31日(木) 休診

どうぞよろしくお願い致します。

高知 きたむら動物病院
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熱中症の対策と、ストレス対策と。




今年も日本動物愛護協会様から
「イヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアル」
を送っていただきました。

以前も少し書いたかもですが、7月くらいになるとほとんどのご家庭でエアコンは入っているので、むしろ今から6月あたりが熱中症注意な期間とも言えます。

とにかく蒸すと熱がこもるので、少なくとも除湿はしたほうが良いですし、昔のような土間があったり床がタイルの風呂のような冷が取れる場所もないので、ひんやりシートや凍らせたペットボトルなどの工夫もしてあげたほうがよいでしょう。

開院から16年半、当院では幸いにも担ぎ込まれた熱中症の動物で亡くなったことはありませんが、飼い主さんが帰宅されたら「おそらく熱中症で亡くなっていた」というご連絡を頂いたことはあります。

こればっかりは「対策して防ぐ」ことが最善ですので、今すぐできること・・・例えば暑い時間に散歩にでていたら早朝や夜間にする、などは今日からできますね。

自分が車を運転していて、昼下がりなどにワンちゃんを散歩させているのを見かけるだけで、ハラハラしますし大丈夫か不安になるものです・・・・。


さて、前回の続きですが、仕事をするうえで、動物にとっても、飼い主さんにとっても、スタッフにとっても、自分にとっても「できるだけストレスを発生させない」ことが重要であると考えています。

我々の仕事は、ストレスをどうマネジメントするかをちゃんと考えるか否かで、長い目で見るとそれぞれの人生、犬生、猫生に大きく違いが生じると思いますし、影響が出ると考えます。

治療で病気が治る、治らないで考えると、治らないことなんていくらでもありますし、つきあっていかないといけない病気もたくさんあります。
そして、生き物である以上、当たり前ですが死亡率は100%です。

しかしながら、「できるだけストレスをかけない治療方針」「できるだけ自覚症状はなんとかする治療方針」であれば、その動物が生まれてから亡くなるまで全部の時間、有意義な治療方針を考えることができます。

そういった方針をご説明し、ご理解いただいている飼い主さんが多くご来院されておりますので、我々としても日々有難く仕事ができます。

しかし、我々も人間ですので、なかなか難しいことも直面します。
相互理解ができず、仕事がストレスフルになる場合もあります。


ひとつの例を。

とある病気の猫で、その病気に関しては診断もついて治療も順調であったんですが、飼い主さんから「口臭をなんとかしたい」というご相談を度々受けていました。
しかし、私は何度嗅いでも口臭を感じず、口腔内も全く問題が無い。

私は、この猫さんは口腔内には問題が無い。そもそも普通の猫よりも口臭も少ない。飼い主さんがスキンシップを行い、わずかな口臭が気になる可能性はあると思うが、診察する限り治療適応な症状でもなく、また歯磨きや口に入れることも嫌がるので、これを治療すること自体が不要であるし、猫のストレスになるので、飼い主さんが許容したほうが現実的だと思う、と伝えました。

「でもなんとかしたいんです。」

これを、診察のたびに、15分20分、同じ話を繰り返し。
同じような話の診察をを3、4回しました。

どう懇切丁寧にご説明しても、ご納得することができない人だと判断しました。

その後、治療中の病気の内容を記した書面をお渡しし、申し訳ないが当院は貴方の願望には対応しがたい、今後は他の病院へかかるように指示しました。

その飼い主さんは、その口臭を治療しましょうと言って頂ける先生にかかられたほうがいいのです。私は、問題ない状態の猫に、わざわざ日々嫌がる可能性がある口のケアをすすめることはできないので、私の治療方針と飼い主さんの願望にミスマッチがあったということです。

お互いにストレスがかかることはもう終わりにしましょう、ということです。

我々は、できるだけ飼い主さんと動物に最善の治療方針と診断治療を提供したいと考えていますが・・・
我々が治療しにくい、指示を聞いていただけない、いくら努力してもご納得して頂けないと感じる飼い主さんに対しては、我々が十分に力を発揮できないので、不十分な仕事をご提供することはむしろ申し訳ないので差し控えることが最善という判断をします

ですので、相性の良い他の病院さんを探されることをおすすめすることや、お断りすることもあります。


我々にも人生があります。

仕事があり、家庭があり、趣味の時間があり、それらをどうやって後悔することなく前向きにできるだけ明るくやっていくかを考えています。
ストレスから解放される人生はあり得ませんが、意識してストレスを減らす、発生させないように努めることは大きな意義があります。

否定的なネガティブワードを用いず、飼い主さんとの会話は最大限ポジティブワードで行う。
手術などの予定が偶然ぽっかり空いた日などはランチに出ることもあったり。
誰かがミスした時は「疲れてるのかな、心配事とかないかな」とまずカバーする、全員「ダラダラせずできるだけ早く帰ろう」ということは一致している、といった、極力前向きに仕事できるような「気の持ち方」というのはあります。


休診日前に具合の悪い動物さんは休診日に時間を決め対応することは多いのですが、

「先生休みないね~、ちゃんと休んで下さいよ。」

と言って頂けることもたまにあります。
そういった労いの言葉を頂けると、よし頑張ろうと思うものです。

逆に、願望や要求を突きつけるだけの言葉は、まともに受けると心にダメージを受けますし、必要なこと以外は聞き流すことだってあります。

なぜなら、診察の上でその動物に獣医療的に必要なことを判断するのは獣医師側であり、その治療内容をどうやっていくか、動物の状況、飼い主さんの状況、コスト、現実性などを総合的に勘案し、できることできないことがあるか、など話し合っていくかが「ふつうの診察の流れ」です。

診断治療に関係ない、あるいは必要性が低い、医療内容を飛び越えた飼い主さんの「願望」を叶える場ではないからです。

我々が仕事として努力してなんとかできる領域と、飼い主さんにしかどうにもできない領域とあり、通常は我々も飼い主さんもすり合わせ相互協力をして、その動物に最適な方法を無意識のうちに探っているのです。


現在、当院に来られている飼い主さんは、ほぼ100%、問題なく仕事させて頂いており、有難い毎日です。

スタッフや私が心身ともに良い状態であり機嫌よくいられること、日々の診療で飼い主さんおよび動物にとっても、とても大切なことではないでしょうか。

私は診療中常に「動物、飼い主さん、スタッフ、自分」全方向のストレスマネジメントを考えています。

それが、良い診療につながる原理原則だと信じています。


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